世界を視野に入れた新蚕業とは?
絹(シルク)産業は、明治維新以降、日本の経済発展を支える重要な産業として、全国各地に存在していましたが、化合繊の普及と中国を始めとする廉価製品の生産拡大により、国内におけるシルク産業は、急速に縮小。かつて、隆盛を誇った熊本県のシルク産業も同様に、衰退の道を辿ることになったのです。しかし、ここにきて産業としてのシルクの利用価値は、格段に向上の兆しを見せています。ファッション用途での高級志向と、高品質要求による国内産シルク需要への回帰、そしてさらなる品質の向上と用途拡大を図るため、カイコの遺伝子組み換えによる研究開発なども活発化しており、今まさに「新シルク蚕業」として、新たなビジネスステージが開かれつつある産業分野であると目されています。
また、世界的に見ても、この分野へ先進的に着手する企業は少なく、他に先駆けて事業化することで、絶対的な優位性の獲得が可能となる魅力も持っています。そこにいち早く着目した私たちは、世界に先駆けて最先端の生産システムを導入した周年無菌養蚕工場を核として、より高機能で高付加価値の素材・商品を創造・創出して行くこととしています。
この魅力的で新たなシルク産業の未来像を提示し、実践していくなどの活動を通して、雇用創出と地域経済の活性化を図ることこそ、「新シルク蚕業構想」の最重要命題であると考えています。
近年のシルク産業の市場性を評価するための五要素
- 安定した需要
- 研究開発による
高付加価値化と
高効率化 - 新たな用途の
広がり - 競合の少ない
ブルーオーシャン - 優良プレイヤーの
市場参入