きょうをアツく あしたをマルに

世界に誇る
ジャパンシルク復活へ

近代日本の発展に大きく寄与したにも関わらず、シルク産業の規模は現在、全盛期の100分の1にまで減少しています。その一方、高純度のタンパク質の性質を活かし、衣料のみならず、食品・医療の領域でもシルクは注目を集め、世界のシルク需要は今なお成長しています。かつて、熊本県でも世界有数の規模で生糸の輸出を行っていた養蚕業。その養蚕業を復活させる新しい取り組みとして、世界最大規模の周年無菌養蚕工場を熊本県山鹿市に建設。年間24回蚕を飼育することのできる周年無菌養蚕システムを実現することで、山鹿から世界と未来を見据えたチャレンジがはじまります。

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世界初の試み
周年無菌養蚕の仕組み

桑葉が採れる時期のみの季節産業であった伝統的な養蚕法は、ウイルス病や伝染性蚕病なども発生するリスクが高く、不安定な飼育法でした。周年無菌養蚕では、年間を通じて安定した無菌環境で蚕を飼育することで、生産安定化と高品質化を実現します。これまで、重労働であった一連の作業も効率化することで生産性も大きく向上しています。

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最先端技術が詰まった
周年無菌大規模プラント

繭をイメージしたR形状のやわらかさと、山間風景にとけこむようないぶし銀のカラーリングが特徴的な外観。内部は、クラス10,000のクリーンレベルを持ち、温度・湿度管理を徹底した、高品質で安定した繭の生産が可能な環境になっております。生産室はクリーンレベルを保持する特性により閉鎖的な空間になるため、職員の休憩用に別途外部の風景が見渡せる開放的な空間を設置するなど労働環境にも配慮しています。

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標高600メートルの
山上に広がる「天空桑園」

山鹿市小坂地区の標高600メートルの山上に広がる農地面積約25ヘクタールの巨大桑園。眼下には、山鹿市街地や遠くには有明海から島原半島まで望める、まさに天空に広がる一大桑園です。牧草地として造成された数年間以降、二十数年の間、荒れ果てた姿となっていた耕作放棄地を甦らせることで、農薬の影響を非常に強く受ける養蚕業において、殆ど農薬の影響を受けずに、オーガニックの桑の葉を育てる事が可能となっています。

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